mind picture 2015 【tatsuro】 [Saturday Class]
第7回 Club SEI-G写真展 「心の風景」出展作品
「 ざわざわ森 」
「ざわざわ森」の思い出
まだ子どもたちが幼かった頃 家の周りには、まだ、田んぼや畑が残っていた
休みの日には、探検と称して、子どもたちを連れて、 よく散歩に出かけたものだ
細いあぜ道を辿りながら歩く目的地は、古い農家に接するように残された こんもりとした茂みであった
竹で作られた柵は、大方、朽ちており 腰をかがめて茂みに入ると
一本の大木があり、それが枝を広げて 森のようになっていた
落ち葉が厚く積もった地面を掘ると ミミズや小さな昆虫が逃げまどい
犬の死体をカラスがつついていたこともあった
枝には女郎蜘蛛が巣を張って獲物を待ち受けていた
ちょっと怖いけど、不思議で楽しい場所
いつしか、そこを子どもたちは 「ざわざわ森」と呼ぶようになっていた
今、その子どもたちは、母親になり、ひげのおっちゃんになった
そして「ざわざわ森」もなくなり そこには、小さな建売住宅が何軒か建っている
tatsuro
「 ざわざわ森 」
写真をクリックいただくと別ウィンドウで拡大表示します。
「ざわざわ森」の思い出
まだ子どもたちが幼かった頃 家の周りには、まだ、田んぼや畑が残っていた
休みの日には、探検と称して、子どもたちを連れて、 よく散歩に出かけたものだ
細いあぜ道を辿りながら歩く目的地は、古い農家に接するように残された こんもりとした茂みであった
竹で作られた柵は、大方、朽ちており 腰をかがめて茂みに入ると
一本の大木があり、それが枝を広げて 森のようになっていた
落ち葉が厚く積もった地面を掘ると ミミズや小さな昆虫が逃げまどい
犬の死体をカラスがつついていたこともあった
枝には女郎蜘蛛が巣を張って獲物を待ち受けていた
ちょっと怖いけど、不思議で楽しい場所
いつしか、そこを子どもたちは 「ざわざわ森」と呼ぶようになっていた
今、その子どもたちは、母親になり、ひげのおっちゃんになった
そして「ざわざわ森」もなくなり そこには、小さな建売住宅が何軒か建っている
tatsuro
2016-02-26 07:00
nice!(1)
コメント(6)
tatsuroさんの作品の世界には、大人になっても子供のころの感性が
そのまま表れているようで、不思議な感じがします。
確かに昔は、ガキ大将になって自然の中で遊んでいた記憶が蘇ります。
今の子供たちにも、少しでも多くワイルドな体験をさせたいですね。
by satoru (2016-02-26 17:01)
兎にも角にもnice!でございます!(*^^*)
by たま (2016-02-26 19:56)
写真の美しい世界に引き込まれてしまいます。
by rie (2016-02-28 10:21)
satoruさんは、ガキ大将だったんですね。
私は、いつも下っ端で・・・
今も、そのまま大きくなったようなもんです。
by tatsuro (2016-02-29 19:12)
たまさん、私が「デジカメ入門」という講座に入った6月(2011年)、SEI先生から「私の夏」を3~5枚の組み写真でという課題をもらい今回と同じような「ざわざわ森の住人達」というタイトルで作品を出したことがありました。
その時の作品は、ネイチャー的なものでしたが、今回は心象的にまとめてみました。
でも、satoruさんのご指摘のようにスタンスは、子どもの時と変わっておりません。
いつまでも大人になりきれない中途半端な人間です。
by tatsuro (2016-02-29 19:43)
rieさん、私こそあの美しい「残像」の世界に引き込まれてしまいました。
by tatsuro (2016-02-29 20:44)